難易度は Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関) の5段階です。
AZ-104のサンプル問題(本番形式・解説付き)
AZ-104(Microsoft・Azure Administrator Associate)の出題形式を、実際の問題で確かめられます。ここに掲載する5問は、無料の会員登録で解ける模試 第1回(52問)の冒頭から抜粋したオリジナル問題です。当サイトは全413問を本番CBT準拠の形式で収録しており、この5問はそのごく一部にあたります。
設問1
あるVMをテンプレートとして複数の新規VM作成に使い回したい。Windowsではsysprep、Linuxではwaagent -deprovision(+user)などでコンピューター名やSIDといった固有情報を除去してからイメージ化する必要があるのは、次のうちどの種類のイメージか。
- 特殊化(specialized)イメージ
- マネージドディスクのスナップショット(Snapshot)
- Azure Marketplaceイメージ
- 一般化(generalized)イメージ(正解)
解説
一般化(generalized)イメージは、コンピューター名やSID等の固有情報を除去したテンプレート用イメージで、複数VMの量産に使います。除去にはWindowsのsysprep、Linuxのwaagent -deprovisionなどを用います。特殊化イメージは固有情報を保持したまま複製した単一VM向けの複製・移行用イメージです。
他の選択肢が誤りである理由
- 「特殊化(specialized)イメージ」特殊化イメージは元VM固有の情報(コンピューター名やSIDなど)を保持したまま複製するため、量産テンプレートには使われません。単一VMの複製・移行向けです。
- 「マネージドディスクのスナップショット(Snapshot)」マネージドディスクのスナップショットはディスクの状態をある時点でそのまま複製するもので、sysprepのような固有情報除去(一般化)の工程は含みません。
- 「Azure Marketplaceイメージ」Azure Marketplaceイメージはあらかじめ一般化されたベースイメージを提供するもので、既存VMを自分でsysprep等で一般化する操作そのものとは異なります。
設問2
Microsoft Entra テナントの説明として最も適切なものはどれか。
- 複数の組織が共同で管理する共有ディレクトリ
- 1つの組織を表す、専用かつ信頼されたディレクトリのインスタンス(正解)
- Azure サブスクリプションを購入すると自動的に複数個作成される請求用の単位
- オンプレミスの Active Directory ドメインコントローラーそのもの
解説
Microsoft Entra テナントは1つの組織を表す専用のディレクトリインスタンスで、組織がクラウドサービスに初めてサインアップした際などに自動的に作成されます。ユーザーやグループなどのディレクトリオブジェクトはテナント単位で管理されます。
他の選択肢が誤りである理由
- 「複数の組織が共同で管理する共有ディレクトリ」テナントは1組織専用のディレクトリであり、複数組織が共有する仕組みではありません。
- 「Azure サブスクリプションを購入すると自動的に複数個作成される請求用の単位」テナントは請求単位ではなくディレクトリ(ID管理基盤)であり、サブスクリプション購入で自動的に複数作成されるものではありません。
- 「オンプレミスの Active Directory ドメインコントローラーそのもの」Microsoft Entra テナントはクラウド上のディレクトリサービスであり、オンプレミスのドメインコントローラーそのものではありません。
設問3
AzureリソースのCPU使用率のように、数値の時系列データとして軽量に格納され、近リアルタイムの可視化やアラート評価に向いているAzure Monitorのデータの種類はどれか。
- アクティビティログ
- メトリック(正解)
- Log Analyticsのカスタムログテーブル
- リソースログ(診断ログ)
解説
メトリックは数値の時系列データとして専用のストアに軽量に格納され、近リアルタイムの可視化(Metrics Explorer)やアラート評価に向いています。ログはより構造化されたイベント/テキストデータで、KQLによる分析に向いています。
他の選択肢が誤りである理由
- 「アクティビティログ」アクティビティログはサブスクリプションレベルの操作(誰が何をしたか)を記録するイベントログであり、数値の時系列メトリックデータではありません。
- 「Log Analyticsのカスタムログテーブル」カスタムログテーブルはLog Analyticsに取り込むテキストベースのログデータであり、メトリックの数値時系列データとは異なるデータ基盤に格納されます。
- 「リソースログ(診断ログ)」リソースログはリソース内部の診断イベントを記録するログデータであり、メトリックのような軽量な数値時系列とは格納形式が異なります。
設問4
新規プロジェクトで BLOB コンテナー、ファイル共有、キュー、テーブルをすべて1つのストレージアカウントにまとめたい。特別な性能要件はない場合、Microsoft が最も推奨するストレージアカウントの種類はどれか。
- 汎用 v2 (GPv2)(正解)
- Premium ページ BLOB
- 汎用 v1 (GPv1)
- BlockBlobStorage
解説
GPv2 は Blob(Data Lake Storage 含む)・Queue・Table・Files のすべてをサポートし、ほとんどのシナリオで Microsoft が推奨する既定のストレージアカウント種類です。
他の選択肢が誤りである理由
- 「Premium ページ BLOB」Premium ページ BLOB はページ BLOB 専用のアカウント種類で、Files・Queue・Table はサポートしません。
- 「汎用 v1 (GPv1)」GPv1 はレガシー(廃止対象)のアカウント種類で、アクセス層やライフサイクル管理など新しい機能をサポートせず、新規作成には推奨されません。
- 「BlockBlobStorage」BlockBlobStorage は Blob サービス専用の Premium アカウント種類で、Files・Queue・Table はサポートしません。
設問5
オンプレミスとの Site-to-Site VPN 接続、および複数の VNet 間のピアリングを将来計画している。VNet のアドレス空間を設計する際に最も重視すべき点はどれか。
- 各サブネットのアドレス範囲をできるだけ大きく取り、VNet 内のすべてのサブネットを同じプレフィックス長で統一する
- パブリック IP アドレス帯を割り当てておき、将来インターネットへ直接公開する際の余地を残しておく
- オンプレミスのネットワークや接続予定の他の VNet と、アドレス空間が重複しないように設計する(正解)
- リージョンごとに同じアドレス空間を使い回すことで、設計書のテンプレートを共通化し、運用管理の手間を減らす
解説
VNet ピアリングや VPN/ExpressRoute での接続では、双方のアドレス空間が重複しているとルーティングが正しく機能しません。将来の接続を見据えて、オンプレミスや他の VNet と重複しないアドレス空間を最初から設計しておく必要があります。
他の選択肢が誤りである理由
- 「各サブネットのアドレス範囲をできるだけ大きく取り、VNet 内のすべてのサブネットを同じプレフィックス長で統一する」サブネットのサイズはワークロードごとに必要なホスト数に応じて個別に設計すべきで、全て同じサイズに統一する必然性はありません。
- 「パブリック IP アドレス帯を割り当てておき、将来インターネットへ直接公開する際の余地を残しておく」VNet 内部のアドレス指定には RFC 1918 のプライベート IP アドレス帯を使うのが一般的で、パブリック IP 帯の使用は推奨される設計ではありません。
- 「リージョンごとに同じアドレス空間を使い回すことで、設計書のテンプレートを共通化し、運用管理の手間を減らす」同じアドレス空間をリージョンごとに使い回すと、後で VNet ピアリングや VPN 接続を行う際にアドレス重複で接続できなくなります。
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