資格道場
記事法人

Microsoft・Level 1

試験情報

サムネイルの Level は資格自体の難易度です(Level 1(やさしめ)〜Level 5(難関))。

AZ-900の問題集おすすめ(選び方と使い方)

AZ-900(Microsoft Azure Fundamentals)は、Azureの基礎を体系的に問うマイクロソフト公式の入門資格です。出題範囲は広くないものの、用語の正確な理解と、Azureサービスの「どれが何のためのものか」を結びつける問題が多く、テキストを読むだけでは合格ラインに届きにくい試験です。そこで効くのが問題集による反復演習。本記事では、AZ-900の問題集の選び方と、Ping-t・Udemy・市販書籍の使い分けを、最新の出題傾向を踏まえて整理します。試験そのものの出題範囲・合格ラインを先に確認したい方はAZ-900とは?出題範囲・合格ライン・勉強時間の目安をご覧ください。

まず押さえるべき最新の出題傾向(2026年)

問題集を選ぶ前に、AZ-900の現状を確認しておきます。

  • 出題比率(Microsoft公式 Study Guide・2026年7月20日適用版):
    • クラウドの概念 … 25〜30%
    • Azureアーキテクチャとサービス … 35〜40%
    • Azureの管理とガバナンス … 30〜35%
  • 現在の3ドメイン構成は2022年5月の大改訂で確立したもので、その後は年数回の小改訂(直近は2026年1月と2026年7月20日)が続いています。ドメイン構成・配点はここ数年変わっていません
  • ただし小改訂のたびに個別論点は入れ替わっています。たとえばAzure Blueprintsは廃止が進行中(2027年1月末に完全廃止予定)で範囲から外れ、TCO計算ツールやサポートプランも現行の出題範囲には挙げられていません。DDoS Protectionの「Basic/Standard」も旧称です。

ここで重要なのは、古い問題集にはこうした旧範囲の論点がそのまま残っているという点です。古い書籍やフリー問題サイトだけで対策すると、今は問われない論点に時間を使い、逆に新しく明示された論点(パスワードレス認証・外部IDなど)が抜けます。問題集を選ぶときは、まず「現行の出題範囲(2026年版)に追従しているか」を必ず見てください。

AZ-900の問題演習はこちら →(まず50問は、会員登録もログインもなしで解けます)

問題集を選ぶ4つの基準

AZ-900向けの問題集は数多くありますが、選定基準はこの4つに絞れます。

  1. 改訂対応:現行の出題範囲(2026年版)に対応しているか。廃止が進むAzure BlueprintsやTCO計算ツール・サポートプランを現行論点として扱っていないか。
  2. 解説の質:選択肢ごとに「なぜ正解/不正解か」が書かれているか。正解番号と一言コメントだけの問題集は避ける。
  3. 本番形式への近さ:単一選択だけでなく、複数選択、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ風の長文問題まで含むか。
  4. 量より反復しやすさ:1問あたりの粒度が揃っていて、間違えた問題だけを抽出して回せるか。

特に③は軽視されがちです。AZ-900本番は1問あたり1分強で判断するペース配分が必要で、テキスト精読型の対策だけでは時間切れになりやすい。「本試験と同じ形式で、同じ時間配分で解く経験」を何回積めるかが合否を分けます。

主要な問題集の特徴と使い分け

Ping-t(Web問題集)── AZ-900は非対応

CCNAやLinuCの定番Web問題集ですが、Ping-tはMicrosoft/Azure系の資格を扱っておらず、AZ-900の問題集はありません(2026年8月に対応資格一覧で確認)。

  • Ping-tの対象はAWS・CCNA/CCNP・LinuC/LPIC・ITパスポートなどで、Azureはカバー範囲外です。
  • CCNAなどをPing-tで取った方は「いつもの演習環境が無い」ことにここで気づきます。代わりの演習環境の組み立て方はAZ-900はPing-tに無い(代わりの演習法)にまとめています。
  • 「解いて覚える」スタイル自体はAZ-900でも有効です。Microsoft公式の練習用評価(無料)や当サイトの問題集など、Azure対応の演習環境に置き換えて同じ回し方をしてください。

Udemy(動画+模擬試験)

Scott Duffy氏や日本人講師による模擬試験講座が定番で、セール時に1,500〜2,500円程度で買えます。

  • 強み:本番形式に近い模擬試験6〜10セットが手に入る。時間制限付きで通しで解けるため、ペース配分の練習になる。
  • 弱み:講座によって質にばらつきがある。古いまま放置されているものは要注意。購入前に「最終更新日」と「現行範囲(2026年版)への対応」のレビューを必ず確認する。
  • 使い方:学習の終盤、分野別演習で知識を固めた後に模擬試験を時間を計って解く。1回目は実力測定、2回目以降は間違えた問題の選択肢を全部説明できるまで潰す。

市販書籍(徹底攻略・合格対策 など)

『徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals 教科書+問題集 AZ-900』などが代表格。

  • 強み:体系立った解説と用語の定義がしっかりしている。初学者がAzureの全体像を掴む土台として優秀。巻末問題と特典のWeb模擬試験が付くものが多い。
  • 弱み:紙の特性上、改訂サイクルが遅い。奥付の刷年と「現行の3ドメイン構成に対応した版か」を立ち読みで確認してから買う。
  • 使い方:いきなり問題集に入る前のインプット用。問題演習と併走させ、間違えた分野の章を読み直す参照書として使う。

おすすめの組み合わせと進め方(目安2〜4週間)

学習時間が取れる人向けの王道ルートはこれです。

  1. 1週目:市販書籍 or Microsoft Learn の公式ラーニングパスで全体像をインプット。
  2. 2週目:Microsoft公式の練習用評価(無料)と当サイトの分野別演習で全分野を2周。間違えた問題は解説を音読する。
  3. 3週目:Udemyの模擬試験を1回目通しで解く(時間計測)。間違えた分野を演習と書籍で復習。
  4. 本番直前:Udemy模擬試験を全問正解できる状態まで仕上げる。コスト管理(料金計算ツール・Cost Management)・ガバナンス(Azure Policy、RBAC、Microsoft Entra ID)は定型の出題が多いので最後にもう一度通す。

「無料教材だけで受かった」という体験談もありますが、それは形式慣れを別の場所(業務経験など)で済ませている人のケースが多いです。未経験から受けるなら、形式慣れ=模擬試験の枠を必ず確保してください。

問題集を解くときの3つのコツ

  • 正解した問題も、他の選択肢がなぜ違うかを言語化する。AZ-900は紛らわしい選択肢で削らせる作りなので、消去法の精度が点数を押し上げます。
  • 用語は日本語と英語の両方で覚える。試験中の表示言語切替で、訳が不自然な設問は原文を確認すると意味が通ることがあります。
  • 間違えた問題は付箋を立てて3日後にもう一度解く。1周目で完璧を目指さず、3周回す前提でテンポよく進める方が定着します。

よくある質問

Q. AZ-900の問題集は何を基準に選べばいい?

「現行の出題範囲(2026年版)に対応しているか」「選択肢ごとに正解・不正解の理由が書かれているか」「単一選択だけでなく複数選択やケーススタディ形式も含むか」「間違えた問題だけを抽出して反復できるか」の4点が選定基準です。

Q. Ping-tでAZ-900の対策はできる?

できません。Ping-tはMicrosoft/Azure系の資格を扱っておらず、AZ-900の問題集がありません。CCNAなどで慣れた「解いて覚える」スタイルは、Microsoft公式の練習用評価(無料)や当サイトの問題集など、Azure対応の演習環境に置き換えて続けてください。詳しくはAZ-900はPing-tに無い(代わりの演習法)をご覧ください。

Q. 古い問題集を使うと何が問題になる?

出題範囲は年数回の小改訂が続いており、Azure Blueprintsの範囲外化(廃止進行中)、DDoS Protectionのプラン名変更、TCO計算ツール・サポートプランの範囲外化など、個別論点が入れ替わっています。古い問題集はこうした旧論点をそのまま出題するため、今は問われない知識に時間を使い、新しく明示された論点が抜けやすくなります。

Q. 問題集はどんな順番で組み合わせるのがいい?

1週目に市販書籍かMicrosoft Learnの公式ラーニングパスで全体像をインプットし、2週目にMicrosoft公式の練習用評価と分野別演習で全分野を2周、3週目にUdemyの模擬試験を時間計測で解いて間違えた分野を復習、本番直前にUdemyの模擬試験を全問正解できる状態まで仕上げる、という進め方です。

まとめ

AZ-900の問題集選びは、「現行範囲(2026年版)への追従」「解説の厚さ」「本番形式の模擬試験を含むか」の3点で決まります。Ping-tは非対応なので、Microsoft公式の練習用評価と分野別演習で知識を固め、Udemyの模擬試験で形式とペース配分に慣れ、書籍を辞書代わりに使う──この組み合わせが、最短で合格ラインに乗せるルートです。

なお、当サイト「資格道場」でもAZ-900の演習問題を分野別・本番形式の両方で提供しています。Microsoft LearnやUdemyと併用する1ツールとして、苦手分野の総仕上げにご活用ください。1ヶ月で合格を目指す具体的な週次スケジュールはAZ-900を1ヶ月で合格するスケジュールにまとめています。